昨日(9月6日)、私は、広島市佐伯区の八幡・高井神楽団の後援会の発足式と懇親会に出席させていただいた。高井神楽団は、およそ江戸末期には成立した神楽団で、佐伯区八幡には高井神楽団と保井田神楽団の2つがあったと伝えられる。しかし、時の流れの中でついに二つの団は解散し、伝承者は途切れたかに見えた。ところが15年ほど前に高井神楽団復活を発案する方が出て、たった一人の舞い手で再スタートを切ったそうだ。それから団員を募り、練習に練習を重ね、そして、数年前、山陰と山陽の神楽団が集まる大会で優勝、さらにはそういった優勝者が集まる、いわゆるグランプリ大会でも優勝の栄冠を勝ち取った。まさに努力が実った快挙である。   その草創期を思うと、何度か団を解散しようかとの思いもあったに違いない。汗を流し、声を絞った日々や、挑戦を退けられた日々は長く横たわっていたに違いない。要はコツコツと努力し続ける力が必要なのだ。   学ぶということも同じだ。「瞬発力」より「持続力」。コツコツとした学びを地道に続けてきた者が最終的には伸びる。休まない・さぼらない・少しずつでも着実に前に進む。そうした努力が結果を産む。   したがって、欠席をせずに着実に続けること。遅刻をせずに頑張ること。学問や受験に近道を求めずに、ひたすらに歩むこと。「持続することこそが大切。」この日、私は会の中でそう感じさせていただいた。   あらためて、高井神楽団後援会発足、そして優勝おめでとう。   会長 河浜 一也